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局長室から局長ブログ老舗の看板 ~「老舗とは、ひとつの道で革新を続ける企業」のこと

局長室から

老舗の看板 ~「老舗とは、ひとつの道で革新を続ける企業」のこと

おかげさまで多くの皆さまに支えられ、一昨年、日本赤十字社は創立140周年、新潟支部は130周年を迎えることができました。就任以来私が感じていることの一つが、日赤は老舗ブランドの看板を背負っているということです。

19世紀の中ごろ、アンリ・デュナンによって提唱された赤十字の精神は、戦場で負傷した兵士を敵味方の区別なく救護するという「人道主義」に基づくものでした。その後今日に至るまで、日赤は、災害時の救護活動、平時の医療事業や血液事業などに活動の幅を広げつつも、常に「人間のいのちと尊厳を守る」ことをモットーに事業を推進してきました。

「老舗とは、ただ伝統を守り続けることではなく、本業を大切に一つの道を究めようと、それぞれの時代に最もよく適応し革新を続けることができた企業のこと」をいうのだそうです。

この間、社会は大きく変化しています。

かつて、災害の際に出動し医療救護活動を行う組織といえば、ほとんど『日本赤十字社』のみでした。しかし今では、『DMAT』を始め多くの活動組織が災害救護に、専門的な知識・技術を持ちながら参加しています。また、海外救援活動にしても、『国境なき医師団』や『ユニセフ』などの活動主体が支援者の支持を得て活動しています。こうした状況での日赤の活動には、様々な活動主体との連携・協働が重要になってきますし、また、日赤の強みは何かを常に考えながら、それを生かしていくことがより求められるようになっていると思います。

また、活動資金についても、日赤の地区・分区である市町村や地域の社会福祉協議会等のご協力を得て、町内会を通じてご寄付くださる仕組みのおかげで、これまでの活動が成り立ってきましたが、近年では、人口減少やコミュニティ意識などが大きく変化し、年々寄付額が減少しています。一方で災害時の対応など、社会から求められる日赤の役割は拡大しつつあり、このままでは十分な活動ができなくなるのではと危惧しています。皆様のご理解とご支援をいただくためには、日赤の考えや日々行っている活動を県民のみなさんにお伝えしていかなくてはなりません。

時代にそった日赤の組織や体制についても変革が必要です。本社と支部、病院等施設との関係、奉仕団の事業や組織など、様々な検討や試みが始まっています。

今後とも、赤十字社の精神や災害時いち早く救護に駆けつける赤十字活動の今を、多くの皆さんに知っていただけるよう努めると共に、職員や支援者の皆様と手を携えて、時代の要請に応えられる事業の推進を目指していきたいと思っています。日赤が、どのように社会のニーズの変化に対応していったらよいのか、皆様から教えを頂戴し、共に考えていかれればと存じます。

 

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