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赤十字基本原則は、赤十字の長い活動の中から生まれ、形作られたものです。「人間の生命は尊重されなければならないし、苦しんでいる者は、敵味方の別なく救われなければならない」という「人道」こそが赤十字の基本で、他の原則は「人道の原則を実現するために必要となるものです。

「公平」の原則

 赤十字は、国籍、人種、宗教、社会的地位または政治上の意見によるいかなる差別をもしない。 赤十字はただ苦痛の度合いにしたがって個人を救うことに務め、その場合、もっとも急を要する困苦をまっさきに取り扱います。

「公平」の原則は、一人ひとりの犠牲者に対して赤十字がどのように対応したら良いか、という判断の基準となるものです。

「中立」の原則

 すべての人からいつも信頼を受けるために、赤十字は戦闘行為の時いずれの側にも加わることを控え、いかなる場合にも、政治的、人種的、宗教的または思想的性格の紛争には参加しません。

赤十字の考える「中立」とは、戦っているどちらの側にも付かないことを目的とするような中途半端なものではありません。人が殺し合う戦争の中であっても人道の目的を達成するために、救護を行う平和な地域をつくっていくという考えです。
「中立」の原則は、戦闘などを行っている国やグループの間での赤十字の救護活動の安全と立場を守るために必要な方法といえます。

「独立」の原則

 赤十字は独立である。各国赤十字は、その国の政府の人道的事業の補助者であり、その国の法律には従うが、つねに赤十字の諸原則に従って行動できるようその自主性を保たなければなりません。

「独立」の原則は、赤十字がどのようなグループや国からも中立な立場に立ち、誰にでも公平に対処できるために絶対的に必要とする条件なのです。

「奉仕」の原則

赤十字は利益を求めない奉仕的救護組織です。

赤十字は、犠牲者や困っている人の利益のために活動を行います。 金銭のために活動を行うのではありません。 また、その活動は地域に密着したボランティアによって行われています。
「奉仕」の原則は、赤十字の活動とその組織がどのような人々によって作られているかを表しています。

「単一」の原則

 いかなる国にもただ一つの赤十字社しかあり得ない。赤十字社はすべての人に門戸を開き、その国の全領土にわたって人道的事業を行います。

すべての人に対して同じように救援活動を行うために赤十字社は一つの国に一つしかないのです。
「単一」の原則は、赤十字が常にその国の人々から信頼を受けて、「人道」の原則にしたがった活動を行うために備えていなければならない条件の一つです。

「世界性」の原則

 赤十字は世界的機構であり、そのなかにおいてすべての赤十字社は同等の権利を持ち、相互援助の義務をもちます。 

「世界性」の原則は、「死と苦痛に苦しむ人を救う」という「人道」の原則が世界中のどこでも、誰にでも行われることを表しています。

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